無縁仏はどうなるか知っていますか?火葬場職員がお見送りします。

納骨堂 無縁仏

無縁仏とは、所謂天涯孤独の方がお亡くなりになった最期の姿です。

無縁仏は年々増加の一途を辿っており、その増加数は都会になるほど顕著と言われています。それは都会ほど周囲の方々との繋がりが希薄になってきており、またそれは地方から出てきた人間が都会で密な人間関係を築くことが困難な状況を生み出しているとも考えられます。故に、過疎化が進む地方よりも、人が多く集まる都会の方が孤立無援の人間を生み出す土壌が整っていると言えるのでしょう。そしてこの流れは今後ますます増加していくものだと考えられます。

年々小規模になる葬儀と参列者の数

ここ20年で随分と葬儀の規模が小さくなったことは、筆者のみならずあなたも御存じのことでしょう。20年ほど前といえば、家の玄関に提灯を灯し、通夜を行っている光景を度々ご覧になったことだと思います。筆者も半年に一度は必ずといっていいほど誰かしらの葬儀に参列していましたし、またそういうものだとも認識していました。しかし、ここ数年を振り返ってみますと葬儀に呼ばれたのは身内以外にはありません。昔は町内や遠縁の関係でも呼ばれていたものがすっかりなくなりました。事実、火葬場に勤めておりますと参列者が数十人にのぼる一般的な葬儀というものと、20人以下の葬儀の割合は半々といったところまできています。さらに、参列者に若い方があまりみられないことから考えますと、小規模葬の流れは今後ますます加速していくことでしょう。若いうちから葬儀に参加して親戚関係を強化しておかなければ、いざ自分が喪主になった時に誰を呼んでいいのかわからなくなってしまうのではないでしょうか?結果として、数名の家族のみで行う家族葬が一般的になると思われます。

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この方法は別の記事(カテゴリー:お金の話:お寺で葬儀をあげてみませんか?)で書いているので是非参考にしてください。

市役所は無縁仏を極力出さないように全力を尽くしています。

一般的な葬儀が家族葬ともなると、今後天涯孤独な人はますます増加することでしょう。過疎化が進む地方でさえ月に一件は無縁仏の火葬を行っているのが現状です。さて、では無縁仏はいったいどのようにご供養されているのでしょうか?まず、市役所は無縁仏を極力出さないようになんとかして身内を探し出そうとします。血縁関係がとても希薄な遠縁の親戚にも戸籍を辿って連絡します。もちろん、そんな遠縁の親戚なので故人とはまったく面識がない場合が殆どです。親戚からすれば訳が分からないことでしょう。聞いたこともないような遠縁の親戚の骨を引き取りに都会から地方に出てこざるをえなかった人を何人も見てきています。皆一様に困惑した表情で火葬場にやってきました。それでも遺骨を引き取ってくれる人はとても少ないです。それはそうですよね。引き取ったとしても遺骨をどうしたらいいのかわからないのですから、なので殆どの場合はお骨は火葬場の納骨堂に納められることになります。

無縁仏のお見送り方法と、納先はどうなっているのか?

基本的に孤立無援の無縁仏は殆ど存在しません。このご時世、戸籍を持っていない人間などそう存在していないでしょう。それはつまり役所によって人間が管理されていることを意味します。なので、孤立無援天涯孤独の無縁仏というのは身元不明人以外にはありえません。無縁仏となるような人は殆どが生活保護を受給しています。日本には近親縁者の生活を支援しなければならないという法律があるので、生活保護を受給している人は必然的に近親縁者からの支援を受けられない天涯孤独な人が多なるわけです。そして生活保護を受給してさえいれば、身元不明人になることはまずありません。役所の生活支援課の担当者が1名はお見送りに参列します。葬儀はあげられませんが、お見送りを行い、お骨上げまで行ってくれるので生活支援課の担当者は、本当の意味で最後の最期まで受給者を支援することになるのです。その後はいったん火葬場に併設されてある納骨堂へと納められます。

火葬場の納骨堂は一時的な保管場所に過ぎず、最終的な納先は別にある。

まだ無縁仏の少なかった時代は、火葬場の納骨堂に数年前の無縁仏が納められていることも珍しくはなかったのですが、最近は一年を待たずして別の場所へ移されています。それはあまりにも無縁仏が増がしてしまったことを表しています。火葬場の納骨堂は大量の骨壺を納められるようには造られていません。また、納骨堂だけの役割を担っているわけでもないのです。火葬によって排出された灰を保管する倉庫としても使われており、決してお骨をご供養する為の場所などではないのです。だからこそ、市役所はある程度無縁仏が溜まれば別の施設へと移すのです。その詳しい場所は火葬場職員には知らされることはありません。これは情報を漏らさないための処置です。最終的な納骨施設は市が管理している山中にあり、完全に無人の施設である為に他人に知らせるわけにはいかないのです。どこの市町村もこのような施設を持っており、無縁仏は最終的にそこへ安置されることとなります。ですので、決して粗末に扱われることはないのです。

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