火葬場職員への心付けは必要?

心付け お弁当

ここ10年で急激に廃れてしまった文化

あなたがまだ子供だったころ、お葬式といえば地域の人たちがみんな集まって盛大に行うものではありませんでしたが、筆者の地域では近隣住民が総出で準備し、三日三晩盛大に飲み食いをするのがお葬式の恒例行事となっていました。しかし、そんな文化も現在ではすっかり廃れてしまっています。まだ地方にはそんな風習が僅かに残ってはいますが、かつてのような盛大さは面影もありません。これはもうすっかり世代交代してしまったからでしょう。そんなわけで、かつては月に10万円程度貰っていたと聞く『心付け』ですが、いまでは綺麗さっぱりなくなってしまいました。半年に2回ほど持ってこられる方もいらっしゃいますが、丁重にお断りさせていただいております。もしも、貰ってしまえば雇用規約に反しますし、また貰ったらこちらとしてもより丁寧に対応せざるを得なくなりますし、遺族さんからしたら心付けを渡したのに対応が悪いと不満を持たれるかもしれません。そんな懸念が生じますので、お互いの為にも心付けは渡さないようにしてください。

心付けだけじゃない。ここ10年で葬儀の規模も急速に縮小傾向しています。

ひとむかし前ともなると、地方でも葬儀費用に200万円。高いところですと300万円は掛かった時代がありました。その頃は隣近所の住民が家族総出で出席するのが恒例となっており、筆者も何度も出席した経験があります。よく自宅の前に提灯を灯して、通夜をしていた光景を思い出しませんか?いまではめっきり見ることがなくなりましたね。当時は自宅で通夜をして、お寺で葬儀を行うのが通例でした。お堂の中が喪服姿の人たちで埋め尽くされている圧巻の後継をいまでも鮮明に覚えています。しかし、それもいまや過去の話。お寺で葬儀を行う人達はもう僅かしかいません。殆どの人は葬儀社の会館で葬儀を上げてしまいます。お寺さんにとっても遺族にとっても楽といえば楽なのですが、なんだか味気のないものになってしまいました。お葬式も、なんだか義務感だけでやっているような形式的なものが増えてきてしまって、この先10年でますます廃れることになるのは明白です。

ほんの気持ちですからお受け取り下さいと、おまんじゅうを渡された筆者

おいしくいただきました。ありがとうございます。遺族さんのなかには心付けをお断りすると、お酒や缶ビールやお弁当を下さる方がいらっしゃいます。厳密に申して、それらすべてのものはいただくわけにはいかないのですが、筆者は貰います。筆者はお葬式というのは、葬儀に関わる全ての人間で作り上げるものだと思っているので、葬儀に参加する一員として振る舞われた「食べ物」ならばいただきます。もちろん火葬場では飲み食いしませんよ。自宅に持って帰ってから、ありがたくいただきます。きっとその方が遺族さんだって喜ばれるとおもうんですよね。なんでもかんでも規制規制って禁止すればいいものじゃないでしょう。規制、差別化、貧富の格差…そうやってきた結果が人々の繋がりを希薄なものにさせてしまったんじゃないですかね?

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