火葬したら『悪いところが黒く残る』は都市伝説!?ほんとうは…

悪いところが黒く残る

肝臓癌や肺癌で高質化した臓器は燃え残りますが、それを目にすることはありません。

癌や肝硬変などで臓器が石のように固くなってしまった場合、いくら火力を上げようとも炭化するだけで灰にはなりません。時間を掛ければ灰にすることも可能ですが、そうなれば拾えるはずの骨までもが灰になりかねません。作業員はなるべく骨を残すように火葬していますので、高質化した臓器が炭化した時点で炉を停止させます。ですから、黒い塊は癌に侵された臓器と考えていただいて問題ないのですが、これはまず遺族さんの目に晒されることはありません。なぜなら、炭化した状態の臓器からは匂いと煙が出ている為に、お骨上げの前に作業員が撤去してしまう為です。そうしなければお骨上げに支障を来たすとの判断からの行為です。

では、遺族の方が目にする黒い炭とは?

あきらかに黒い塊が残っている場合は次のことが考えられます。1.おにぎり、2.果物、3.思い出の品、4.棺の燃え残り、5.作業員が取りこぼした臓器の一部。おにぎりや果物は宗派上の都合でよく入っていますが、炭化していてもそのままにしておく場合があります。思い出の品はなるべくそのままにしています。作業員はよくわからないものは取り除きません。あとは単純に棺の燃え残りの場合が多いですね。火葬件数が多くなると、作業員も細部までは確認できずに骨の下敷きになっている炭化した臓器の一部を回収し忘れている場合もあります。ですが、殆んどの場合、遺族さんが指摘される『黒い部分』というのは炎がよく当たらなかった肉の燃え残りなんです

燃え残りといっても、炭化した肉片が付着しているだけです。

高質化した臓器は炭化するといいましたが、肉体も炎の当たりが弱ければ炭化して付着している場合があります。これは頭蓋骨の内部でよく見られる症状です。頭蓋骨はその形状上、どうしても内側に炎が当たりづらい構造になっています。作業員も脳を焼却する為に頭蓋骨が自然に割れない場合は、あえて割って炎を当てますが、それでも当たらない部分が出てきます。ですから頭蓋骨の内側はかないの確率で炭化した肉片が付着している場合が多いのです。頭蓋骨以外の部分でも骨に炭化した肉片が付着している場合が見受けられます。これらの場合の特徴は骨事態は白くて、一部に黒いものが付着しているといった状態として確認できます。

癌細胞が骨にまで侵食している場合、骨は内部まで真っ黒になる。

癌細胞は焼けません。炭化するだけです。ですから骨が癌に侵されていた場合は、表面だけでなく内部も真っ黒になります。そしていつまでたっても煙と匂いを発生させ続けます。これも作業員が事前に取り除くために、目にすることはありません。

骨そのものが灰色になっている状態のものがある。

主に足首より下の部位がそうなることが多いです。これは単純に火力の弱い炎で焼かれた為です。炎は頭からつま先にかけて噴射されています。よって足首以下の部分は噴射口からの距離が長い分、どうしても弱まった火力で焼かれることになるのです。遺体が長身の場合であったりしたときによく見られる現象です。充分に焼かれていますが、やや灰色になっていることが多い箇所です。

白血病で亡くなった方の骨は内部が茶色くボロボロになっている。

お骨上げの際、おそらく最も拾いにくい骨になるのが白血病の方の骨です。血液の癌と呼ばれる白血病で顕著に影響を受けているのが脊髄です。白血病の方の脊髄は殆ど拾えないくらいにぼろぼろになります。健康な人の脊髄は内部まで真っ白ですが、白血病の方の脊髄は内部が茶色に変色しています。また、独特の異臭が漂っています。肉の焼ける匂いではない、思わず顔を顰めてしまうほどのなんとも強烈な薬品っぽい匂いです。本当に薬の影響なのかもしれません。

 

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