葬儀業者と火葬場職員の給与の悲惨すぎる実態

葬儀関係の職業は低賃金の3k業種である。

誰にでもできる仕事は基本的に給与が安いです。そして誰にでもできる仕事=3k業種というのが実態です。よく『給料が少ない代わりに好きなことを仕事にする』か『高い給料を貰う代わりに嫌なことを仕事にする』かを天秤にかけたりするものですが、葬儀関係の職業は『給料が少ない代わりに嫌なことを仕事にする』というなんのうま味のない業種です。日本の平均年収が420万円である中、葬儀関係の年収は300万円以下であることが殆どです。法改正により介護職員の給与水準が上がっているなか、さらに低い年収で働いているのが葬儀関係の職種なのです。

高い葬儀費用を払わされているのに何で職員の給与が安いの?

葬儀関係の職業というものは基本ブラック業界です。綺麗な会館を建て、テレビCMを打ち出して綺麗なイメージを印象付けようとしていますが内部は闇が蔓延しているのが実態です。ですから、高い葬儀費用を利用者の方が支払ったとしてもそれは従業員には還元されず、会社・社長に吸収されて従業員には雀の涙程度しか入らないのです。どの企業でもそんなことはあるでしょうが、葬儀業界はその職種の特性上、従業員はかなり汚い仕事に従事させられています。警察官であれば遺体を扱う部署はその分手当が支給されたりしますが、葬儀社の従業員は腐敗した遺体を扱ったとしてもなんら手当など出ません。そして手取りも20万円以下が殆どというのが実情なのです(大都市圏を除く)。業務内容を考えれば、これほど従業員が冷遇されている職種も珍しいでしょう。

さらに酷い火葬場職員の実態

葬儀社の従業員の給与は安いと説明しましたが、さらに低賃金で働かされているのが火葬場職員です。市営や町営の火葬場で働いている職員は殆どが臨時職員か嘱託職員という非正規職員です。業務を外部委託しているところもありますが、給与水準はかなり低いのが実態です。民間の火葬施設の従業員がどの程度の給与を貰っているのかはわかりませんが、筆者が務めていた市営の火葬場では嘱託職員という扱いで手取りは20万以下でした。これは勤続年数に関係なく何十年勤めていても変わりません。しかもボーナスも退職金も支払われません。その割にフルタイムで働かされていますし、正月休みもゴールデンウィークもなにもありません。週休二日が保障されているだけで、3連休など取ったことがありませんでした。それで年収が300万円以下というのが火葬場職員の実態なのです。

葬儀業者は暇という幻想

現在、日本はかつて経験したことがないほどの多死社会を迎えており、年間死亡者数は134万4千人(2017年厚生省調べ)となっており、過去最高を更新し続けております。しかも火葬場は殆どが老朽化を迎えており、建築年数が30年以上の建物もざらです。30年前というと年間死亡者数が91万3千402人となっており、現在に比べて43万598人も少ないのですから、その火葬件数の水準で建てられた火葬施設は現在の増加した死亡者数に対応できていないのが現状です。筆者の努めていた火葬施設も繁忙期には一日許容件数5件に対して10件の火葬をしていました。そうでもしないと増加した死亡者数に対応できないのです。しかし、火葬件数が増加しても職員の数も火葬炉の数も依然として30年前の水準のままなのです。増加した死亡者数に対応しておらず、わずか3人の職員で年間1300人程度の火葬を行うのです。しかも正月休みもゴールデンウィークも3連休もボーナスも昇給も退職金もなくフルタイムで働かされ続けるのです。暇なはずありませんよね。

横柄な態度を取る利用者の方々へ

『高い葬儀費用払ってるんだから』と横柄な態度を取られる方もいらっしゃいますが、従業員の置かれた立場を少しも理解していないのでしょう。従業員は奴隷なのです。葬儀に対するクレームを会社に入れたとしても、社長はその責任を従業員に押し付けて給料を下げたり、怒鳴ったりするだけで痛くも痒くもありません。すべての責任は従業員に押し付けられているのが現状です。そのくせ高い葬儀費用は社長の懐に入っているのですから従業員に救いはありません。これから葬儀に行かれる機会がありましたら、このような状況にありながら、それでも丁寧に対応している葬儀関係の従業員に対して少しでも同情して、彼らの言うとおりに行動して葬儀がスムーズに執り行われるように協力してください。あなたは今日一日この葬儀を行えば済みますが、葬儀業者の人たちは多い時には一日に3件や4件もの葬儀を執り行ったりしています。もう限界ぎりぎりなのです。そのことを少しでも理解しておいてあげてください。

高額な葬儀費用を抑えたい方へ

従業員がこれほど冷遇されているのにどうして高い葬儀費用を支払わなくてはならないんだ?というのもごもっともな意見です。筆者としても支払った金額と同程度のことが葬儀で行われているか理解に苦しむところなので、次の記事で葬儀費用を安く抑える方法をご紹介します。はっきりいって亡くなられた方を惜しむ気持ちがあればそれだけで充分なのです。もしも自分が死んでしまったときに高い葬儀費用を残された家族に負担して欲しいと思いますか?筆者であればそのお金で旅行へでもいって生きている時間を楽しいでほしいと考えます。葬儀費用を抑え、残されたご家族や友人に精一杯人生を楽しんでほしいと思われるかたは次の記事をお読みください。

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